理系プレゼン講座 サイト概要 

  世の中にはプレゼンテーション方法を紹介したサイトや書籍がたくさんあります。しかし、理系のプレゼンテーションの大半を占める実験報告や分析結果などを発表することを想定したものは少ないのが現状です。

 ここでは、理系学生や若手エンジニアを対象に、理系ならではのプレゼンテーション方法を説明していきます。スライドの作成方法、指し棒の使い方、質疑応答の手順など、各項目ごとに必要な具体的なテクニックを紹介しています。本サイトで紹介したことが皆さんのスキルアップにつながることを祈っております。

 もちろん文系の方にとっても活用できるテクニックを紹介していますので、本サイトを参考にしていただけると幸いです。

 

 

プレゼンテーションの前に・・・ 

 プレゼンの準備に入る前に「プレゼンテーションの目的とは何か?」ということを把握しておきましょう。例外もありますが、おおむね理系のプレゼンテーションの目的は 

  「事実に、考察を加え、分かりやすく説明する」

 ことです。

 ここでいう「事実」とは、実験結果や分析結果を示しています。「考察」とはその結果をどのように処理するかということや、結果の原因に対する自分自身の考えなどを示しています。プレゼンテーションの準備に取り掛かる前に以下のことを確認してみましょう。

 

あなたにとって発表したい「事実」(実験結果、分析結果)とは何でしょうか?

 ・それは本当に信頼できる実験結果ですか?

 ・そのデータの確かさはどの程度ですか?

 ・そのデータの質を上げるためにできることは十分行いましたか?

 ・etc 

 

あなたは「事実」に対してどのような「考察」をしましたか?

 ・なぜそのような実験結果が得られたのでしょうか?

 ・このデータから言えることは何ですか?

 ・それらの考察は論理的に成り立っていますか?

   ・etc

 

これらを明らかにしていくことは、プレゼンを行う以前に非常に重要なことです。

 このような「事実」と「考察」を向上させるためには、日々深く考え、行動することが実を結びます。難しい課題ですが各方面から書籍が出版されていますので、そちらを参照してください。

 本サイトでは「事実」と「考察」を「分かりやすく説明する」という点を対象しています。スライド作成から発表まで、「分かりやすく説明する」ための基本的なテクニックを各項目ごとに紹介してきます。

 せっかく苦労して行った実験が分かりにくいプレゼンのために伝わらないというのは、とてももったいないことです。日々努力したことが無駄にならないように、本サイトを参考にしていただければ幸いです。 

 

プレゼンテーション力向上の3原則 

各項目の詳細説明に入る前に、プレゼンテーション力向上に必要な点を以下に挙げます。資料作成の前に是非意識してみてください。

1.相手の立場になって考える。 

この点を意識するというのは何もプレゼンテーションに限ったことではありません。しかし、相手に伝えることが目的であるプレゼンでは非常に重要になってきます。別の項で詳説しますが、相手の立場になると、どのような資料にしたらよいのか?、発表時の声のトーンやスピードはどうするべきか?ということが見えてきます。また、発表を運営する側の立場になると、時間をオーバーしてしまうことや、資料のなかの動画が本番で流れないといったトラブルがいかにに迷惑をかけることになるかということも理解できると思います。

 2.自分の個性を出す。

相手の立場を意識するプレゼンテーションができるようになったら、自分のプレゼンにおける個性は何か?ということに意識を向けてみましょう。淡々と事実を冷静に述べていくタイプですか?それとも熱意を持って勢いで人をひきつけるタイプでしょうか?両者に優劣はありません。重要なのは自分に合ったタイプを見つけ、それを極めていくことです。それは一朝一夕できるものではなく、プレゼンを何回も繰り返すなかで見つけていくものです。 

3.上記の2点を常に意識する。

何事もそうですが日々の積み重ねが結果に結びつきます。上記2点を意識して毎回プレゼンテーションに望むのとそうでないのでは、数年後に明らかに差が出てきます。是非、プレゼンを行う機会を自分が成長する機会だと思って、一回一回を大事にしてください。みなさんのご健闘を祈っています。

 

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