発表の際、緊張は避けて通れないものです。対策は原因追求からということで、まず緊張する原因として考えられることを挙げてみます。
・練習不足
練習が十分でないとプレゼンテーションに対して自信が持てません。「説明の途中でつっかえてしまうのではないか?」、「時間が足りなくなってしまうのではないか。」という不安が生まれます。その不安が緊張へつながります。
・質疑応答への不安
質疑応答は、練習を行えばこなすことができるという類のものではありません。「どんな質問が来るのか?」、「質問にきちんと答えられるのか?」という不安が緊張につながります。
・自分への過度な期待
自分に期待することを否定しているわけではありません。自分に期待するからこそ、プレゼンにたいして練習を行っているのだと思います。完璧を求めることは必要です。しかし、「完璧にできないから悪い!」というように短絡的に考えてしまうと、緊張が無駄に高まってしまいます。 「練習どおりにできなかったらどうしよう?」、「完璧にできなかったらどうしよう?」ということが頭に浮かんでしまいます。
上に挙げた以外にも、緊張する原因は多々あると思います。実験データの信憑性がいまいち、周囲からの期待が逆にプレッシャーになってしまうなどでしょうか。
緊張に対して対策をするためには、自分の緊張の原因が何かということを明らかにしましょう。緊張は本番直前になって初めて高まってくるものですが、できれば自分が発表することを想像し、緊張の疑似体験をしてください。自分が緊張している原因となりそうなものは何でしょうか?
本番で上手くしゃべれるか不安だという場合は、当然のことながら練習回数を増やすことが有効な手段となります。 緊張対策として有効な練習方法を紹介します。
イメージトレーニング
スポーツ選手がよく行っているイメージトレーニングです。本番と同じ状態を頭の中に描き、その中で発表をする自分をイメージしてください。「時間は大丈夫ですか?」「指し棒の使い方は大丈夫ですが?」「聞き手の反応はどうでしょうか?」など、できるだけ詳細をイメージすることが大切です。聞き手と目を合わせ、質疑応答に自信を持って答える自分を想像してください。
本番に近い状態を作る
練習と同じ実力を発揮するためには、練習の時点で本番に近い状態で行うことが必要です。例えば、機材などが大きく違ってしまうとそれが気になって発表に集中できなくなってしまいます。そのため、会場や機材、自分の立ち位置と資料が表示されるスクリーンとの距離感などに着目して練習をして見ましょう。
ウォーミングアップ
運動の前にウォーミングアップをするように、プレゼンテーションにおいてもウォーミングアップが必要です。このウォーミングアップは人前で話すためのものです。話すという作業も体を動かす行為には変わらないので、実力を発揮するには準備運動が必要だということを認識してください。
足を肩幅に開き、肩の力を抜いて、リラックス。その状態で腹式呼吸を数十回します。その後、発声練習をしてください。発声はしっかりとお腹の底から声を出すようにしましょう。声を出す環境ではないという場合は、声を出したつもりになって息を吐いてみましょう。
お腹からのどのまで声の通り道が暖まるまで、繰り返してください。
緊張に対する対策は上に挙げた以外にも、体操をするなどさまざまなものがあります。各書籍にも緊張を項目にしたものは数多くありますので、是非参考にしてみてください。
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